こんにちは。かなえ(@kanae_bidi)です。
今日は、精神疾患を持つ私の「保活」についてお話していきたいと思います。
私の住んでいる自治体は「超超超・激戦区!」というわけではないものの、そこそこ対策が必要な地域でした。
夫は会社から理解が得られず、あまり育児参加できない状態。
私一人で双極性障害の治療と育児を一人で抱えるのは難しいと感じ、妊娠中から保育園利用を検討し保活を開始しました。
目次
健常者(就労)と保活の仕方は異なるか?
就労と疾病の保活で異なる点は以下2点です。
- 提出書類の種類
- 加点方法
提出書類
病気を理由に保育園に申し込む場合は「医師の診断書」が必要です。
また、私の住んでいる自治体では障害者手帳のコピー提出で加点があったので、保育園利用を検討し始めてすぐに手帳を申請しました。
加点方法
私の住む自治体では、就労よりも疾病の点数設定が低かったです。おそらくこれは、他の自治体でも変わらないと思います。
育児休暇を取得していたのですが、育休を3ヶ月で切り上げて就労で申し込む(加点高)か、育休を取得しながら疾病で申し込む(加点低)か悩みました。
結局、疾病都合で申し込んだのですが、今となっては正解でした。私はきっと乳児を育てながら仕事をすることは出来なかったと思います…
精神疾患を持つ私が行った保活の流れ
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2021年9月初妊婦訪問(保活相談)妊娠初期に地域の保健師の自宅訪問があったので、その際に持病があることと保育園利用を検討していることを伝えました。
担当保健師さんが大変親切な方で「どの立地がいいか?人気度や点数的に狙えそうな園はどこか?」等、かなり親身になって相談に乗ってくださいました。
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2021年10月初妊婦訪問(保活相談)この頃は保育園利用に迷いがありましたが、必要になったときに備えて医師に診断書を書いていただき、役所で障害者手帳の申請も行いました。
保活は時間との勝負なので、申込を迷っていてもまずは準備だけは進めておくことを強くおすすめします!
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2021年9月~11月保育園見学・診断書取得と障害者手帳申請3ヶ月間で4件の保育園を見学しました。
コロナや園行事の兼ね合いで見学時期の調整があったり、見学NGの園も。詳しくは後述しますが、精神疾患を理由に利用を検討されている方は保育園見学に行くことをおすすめします。
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2021年11月申込書の提出我が家は4月入園を目指していたので、入園希望の前年11月には書類提出が必要でした。
※年度途中の入園であれば、前月頃に必要書類を提出する必要があるようです。(自治体にご確認ください)
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2022年1月入園可否の結果連絡多くの自治体が、1月下旬に入園可否の結果連絡を郵送します。私も1月下旬に届きました。
ここで落ちてしまった場合は、二次調整へ向けて書類を準備して提出します。 -
2022年3月中旬入園説明会4月入園だったので、準備まで余裕がなく焦った覚えがあります。
Twitterを見ていても「入園説明会まだ?早く必要物を買ってしまいたい!」と不安になっているお母さんが多い印象です。
保活を進めるポイント
個人的な意見ですが、精神疾患をお持ちの方は見学に行くことを強くおすすめします。
のちのち親子で毎日利用する場所なので、HPだけではわからない雰囲気を肌で感じておいて正解だったと感じたためです。
見学すべきポイントは以下3点です。
- 自宅からの距離+交通の利便性
- スタッフの第一印象(特に園長・主任クラス)
- 保護者の負担度合い
その理由を以下に書いていきますね。
ポイント①:自宅からの距離+交通の利便性
毎日送り迎えをする場所なので、自宅からの近さや交通の便は重視すべきです。
双極性障害のみならず大抵の精神疾患にも言えることですが、日々の体調には波があります。体調が悪い日でも送り迎えをしなくてはならず、そもそも体調を崩さないようにする必要があります。
だからこそ、「送り迎えに無理のない立地」は重要視しました。
ポイント②:スタッフの第一印象(特に園長・主任クラス)
アクセスの次に重視したのは、スタッフの第一印象です。
保育園は、基本的に転園は難しく年単位の長期的な付き合いになります。そのため、もしコミュニケーション不和や不信感を持つことになると通園が負担になると思いました。
保育園でのトラブルは自分だけの問題ではなく、娘が目の届かないところで不利益を被らないように注意を払わなければなりません。
もし仮にトラブルになりかけたとしても解決に向けた対話ができるよう、自分が接しやすいスタッフのいる園を選びました。
実際の例:私が選んだのはB保育園
当時「自宅から一番近いA保育園と、駅直結で一駅先のB保育園」で悩んでいたのですが、見学時の対応で第一希望を決めました。
▼A保育園の質問対応
~質問対応後~
※妊娠中に見学した
質問には答えてくれましたが、質問を揶揄する発言とタメ口だったのが引っかかりました。
▼B保育園の質問対応
どちらの対応が間違っている・正しいということはありませんが、”私にとっては”Bの園長さんが好印象でした。
人によってはAをアットホームでフランクと好印象を持つ方もいると思います。
ただ私は気難しい性格なので、万が一園と話し合いの場が設けられたとき、より真摯にお話いただけそうなB園長の方がお話しやすいと考えました。
保育士さん個々の印象も拝見しましたが、スタッフを統括し指導する立場の方が園の雰囲気を作ると考えたので、主任・園長クラスの方に特に注目しました。
条件などに余地がある場合は、自分に合ったお人柄のスタッフさんがいる保育園を選ぶとよいと思います。
ポイント③:保護者の負担度合い
- 保護者参加の行事の頻度は?
- 保護者会の有無は?
- オムツは持参か?サブスクサービスはないか?
- お弁当が必要な日はあるか?頻度は?
- バッグや袋は既製品でOKか?裁縫を求められていないか?
- 土曜保育は可能か?(制度上あるが実質は…ということはないか?)
躁のときや、病状が安定しているときは「大丈夫!対応できる」と思いがちですが、ハードルは下げておいた方がよいです。
保育園は鬱のときも利用しなければならないからです。(というか、鬱のときこそ助かるところ…)
- 体調不良時でも対応できそうなタスク量か?
- 自分が出来ないとき代わりにお願いする人はいるか
- 上記2つが難しい場合、園に事情を話して軽減or免除してもらえそうか
を確認しておきましょう。
0歳で4月入園の是非
私は悩んだ末、娘を0歳4月(生後4ヶ月)で入園させました。
理由は、入園のしやすさです。
途中入園だと年度途中の募集になるため受入枠が少ないですが、4月入園の方が大人数の枠が設定されており受入枠も多くなります。
そのため、フルタイム共働き家庭よりも点数の低い我が家でも入園の可能性が上がりました。
一生に一度しかない乳児期を離れて過ごす寂しさはありましたが、自分の体調が安定している日は保育園をお休みしたり、早く迎えに行ったりすることも出来ました。
(保育園はあくまで自宅保育が難しい方のための施設なので、このような対応もOKだそうです)
結論、0歳4月入園を選択してよかったと感じています。
まとめ:ネットの噂は参考程度に、自治体から一次情報を得るべし
ネットや自治体の情報は、就労する方向けの情報がメインなので「自分にも当てはまる情報なのか?」という見極めが必要でした。また、精神疾患で保活をする際の情報も少なかったです。
当時の自分のような「精神疾患の保活とは?」という疑問をお持ちの方に向けて書いたので、もし少しでも参考になれば嬉しいです。
とはいえ、私の記事も含めネットの噂は参考程度にして、わからないことは自治体の職員さんに質問したり、自治体HPを確認するのが確実です。
ここまで読んでいただきありがとうございました。皆さんの保活が良い方向に進みますように!