子育て

【精神疾患と子育て】保育園と合わせて利用すべきサービス4選

こんにちは。かなえ(@kanae_bidi)です。

私は、妊娠と同時に「双極性障害」という精神疾患と診断されました。

産後6ヶ月程、ほぼワンオペで育児をしていたところ、睡眠不足と疲労の蓄積で激しいうつ状態に陥ってしまいました。

早いうちから保育園に入園もしていて、大きな助けになってくれた事も間違位ありません。ですが、正直、私は保育園だけでは子育てをすることができませんでした。

「早く迎えに行かなければ」というプレッシャー、夕方以降のワンオペ育児、子どもが体調を崩した時は付きっきりで看病したり何度も病院に連れていったり。

体調を崩したあとは、子どもの世話は勿論、自分のことすらままならず、約4ヶ月の療養を強いられました。

その苦い経験を活かし、現在は「頼れるサービスをフル活用して無理をしない」をモットーに日々の育児を続けています。

今日は、精神疾患を持ちながら子育てをする私が活用する制度を5まとめてみました。

特に読んでみて欲しい人
  • 双極性障害などの精神疾患と付き合いながら子育てを頑張っている方
  • 育児に負担を感じているけれど、どこに助けを求めればよいか分からない方
  • 妊娠中で、産後の育児に不安を抱えたプレママさん

精神疾患があると子育て出来ないの?

正直にお伝えすると、一人きりで子育てをするのは確かに難しいかもしれません。

ただ、それは障害の有無を問わず、どんなママも同じ。

健常者でフルタイム勤務をする私の友人は「ワンオペは無理」と言っていて、旦那さんが会社の方針転換で在宅勤務が解除されることになり頭を抱えていました。

てっきり「自分が精神障害者だから一人で育児が出来ないのだ」と思い込んでいた私は、障害の有無は意外と関係ないのかもと、彼女の話を聞いて拍子抜けしたものです。

私も彼女も、自分の力だけではなく周囲の協力を得ながら子育てしています。

だから「自分が障害者だから絶対に子育てが出来ないんだ…」と必要以上に悲観しなくてよいと私は思います。

ただし、健常者と比べて体調に波が出やすいのは確か。

体調不良は、自分だけでなく子どもの命に直結します。子どもの命に責任を負う覚悟と、主治医の意見に耳を傾ける冷静さは必要だと思っています。

 

精神疾患の私が子育てするために活用・検討した制度5つ

保育園

私にとって保育園は無くてはならない場所です。

一時保育という使い方もありますが、自分が体調を崩したときに予約が取れるとは限らないので、通常通り入園という形を取りました。

まだ小さい子どもを預けることに抵抗が全くないかと言えば嘘になります。

その分といっては何ですが、毎晩寝かしつけの際に「(娘)ちゃん、大好きだよ」と声を掛けて抱きしめて、ふれあいの時間を確保するようにしています。

保育園のメリット

  • まとまった時間が出来る
  • 保育のプロ集団なので、相談できる場所が増える
  • 子どもが楽しそう

保育園のデメリット

  • 保活の手続きが大変&入園まで時間を要する
  • 信頼できる保育園の見極めが難しい
  • 感染症をもらってくることが多いので覚悟必須

保活激戦区では認可園への入園への道のりが険しい場合もありますが、一時保育やベビーシッター、ファミサポで凌ぐという選択肢もあります。

また、「乳児の間は早めに迎えに来てほしい」という方針の園もあるため、事前に確認しておくことをおいた方がよさそうです。

(私は入園後にその方針を知り、大変なことになりました……!)

手続きは各自治体によるため、入園を検討されている場合はまず役所の「保育園担当」宛てに問い合わせをおすすめします。

▼私が保活をしたときの話はこちら

精神疾患でも保育園は可能?実際に保活してみました【体験談】こんにちは。かなえ(@kanae_bidi)です。 今日は、精神疾患を持つ私の「保活」についてお話していきたいと思います。 ...

ベビーシッター

保育園と同じくらい重宝しているのがベビーシッターさんです。週2〜3回、2.5〜3時間程度で利用しています。

夕方の忙しい時間帯であってもお構いなしに構ってくれとグズるのが子ども。
目を離すと危険なことをし始めたりするので、家事の手を止めざるを得ないこともしばしば。

シッターさんが来てくれる日は、手を止めずに家事に集中できるだけでかなりストレスが軽減されます。

それに加えて、食事介助や入浴時の服の着脱、トイレのサポート、寝かしつけまでお任せできるので心強い存在です。

ベビーシッターのメリット

  • 自分の休息や仕事、家事の時間が確保できる
  • 保育のプロの接し方を実際に見られるので、参考になる
  • 条件が合えば、最短当日から利用可能

ベビーシッターのデメリット

  • 時給1,800円~が相場のため、金銭的負担が大きめ
  • 信頼できる人を見つけるまで時間がかかるケースもある

人気の高いシッターさんは予約が埋まりやすい傾向にあります。
早めに予約したり、指名料を別途お支払いするなどの工夫が必要です。

ファミサポ

利用登録~依頼をしましたが、マッチングに至らなかったため実際の利用には至っていません。「使いたかったけれど使えなかった」という体験談になりますので、ご容赦ください。

ファミサポのメリット

  • 金銭的負担は民間シッターと比較すると軽め(時給700円)
  • リフレッシュ目的でも利用が可能

ファミサポのデメリット

  • 人手不足で依頼できないケースも多い
  • 無資格者に子を預けるリスクを考慮する必要あり

今までに2度依頼をしてみたのですが、1回目の依頼時は条件に合致する人が見つからず。

2回目は、お一人紹介していただけたのですが、顔合わせの当日に「感染症にかかってしまった。治ったらまた連絡する」とリスケジュールの電話が。

それから1か月以上経ちますが、その方からの連絡はありません…

有償とはいえ、あくまでボランティアなのでこういうケースもあるのだろうなと捉えています。

病児・病後児保育

「感染症で保育園には預けられない。でも、どうしても預け先が必要…」というときにお世話になっています。

私の住む自治体では、以下2つのタイプの病児保育事業があります。

  1. 施設の預けるタイプ(~3,000円/日
  2. 有償ボランティアさんが訪問してくれて自宅保育(1,000円/時間

利用料は自治体や世帯年収によって異なります

我が家が使ったことがあるのは②のタイプです

病児・病後児保育のメリット

  • 病児を唯一受け入れてくれるサービス!
  • 金銭的負担も良心的
  • (施設預かりの場合)有資格者に様子を見ていてもらえるので安心

病児・病後児保育のデメリット

  • 常に予約がキャンセル待ち
  • (自宅保育の場合)無資格者に子を預けるリスクを考慮する必要あり
  • (施設預かりの場合)普段と異なる場所への送迎が必要

一度、ボランティアさんとの間でトラブルが発生したことがあります。

ボランティアさん私物の筆記用具で当時1歳の娘にお絵かきしていたところ、家財が汚損してしまったということがありました。

悩んだのち運営団体に相談してみたところ、保険適用になりましたが、あまり気持ちのいいやり取りではありませんでした。

ただ一方で、無資格の方とは思えないほど子どもの扱いに慣れている方、丁寧に様子を見てくださる方もいらっしゃることも事実です。

有償とは言え、あくまでボランティアとしての関わりである点は念頭に置いておくべきでしょう。

ヘルパー(居宅生活支援事業)

「現在利用のために申請中」という体験談になりますので、ご注意ください。

なかなかファミサポが利用に繋がらないため、最近になって申請手続きを始めました。

過去に通院先のソーシャルワーカーさんから水際対策のような説明を受けて利用を諦めていたのですが、少しでも支援の手は多い方が良いと思い直し、ダメもとで申請してみることにしました。

ヘルパーのメリット

  • 金銭的負担が良心的(450円/時間)
  • 基本的に有資格者のヘルパーが支援を行ってくれる

ヘルパーのデメリット

  • 利用には「要介護認定」が必要で、申請に時間・手間がかかる(申請に約2ヶ月)
  • 人手不足でヘルパーさんが見つかりづらい

「要介護認定」は、16の区分に分けられ、数字が大きくなればなるほど重度とみなされます。

私は精神障害者手帳2級・基礎年金2級の受給を受けているのですが、それでも介護認定区分が「1」と認定されるかどうか微妙なところだそうです。

最終的な区分判定は自治体が下しますが、大体の目安がシミュレーターで判定できます。

制度の話を聞いてみたい場合は、自治体の「保健福祉課」に問い合わせるとよいと思います。

私は、訪問看護とナカポツの方に制度について教えていただきました

番外編:ハウスクリーニング

育児をしながら体調管理もして、仕事もして…と、なかなか家の中を整える余裕がありません。
週に何度か掃除機をかけて、リネンの交換と水回りの掃除は週に1回が精一杯でした。

そこで先日、思い切ってハウスクリーニング業者にお風呂掃除を依頼してみました。

結果、とっても満足!

自分では落とせなかった赤カビ、鏡の水垢、気づかないうちに溜まっていたホコリもきれいに落としてもらえてスッキリ…!

ハウスクリーニングの感想

普段から家事代行を依頼するのはちょっとハードルが高いけど、年1回15,000円でお風呂がピカピカになるのはコスパよく感じました。

おわりに:精神疾患との子育ては、保育園以外にも頼る場所が必要

ひとくちに精神疾患と言っても、病状や環境は人それぞれ異なります。

疲れていると「自分がどんな支援を求めているのか?」すら考えられなくなってしまいがちですが、そんなときは以下の視点で考えてみるといいでしょう。

  1. いつ…1日の中で、どのタイミングで困っているか
  2. どんな…例:日中の保育、保育園の送り迎え、プライベート時間が欲しい etc
  3. いくら…どのくらいの費用負担が可能か

この3つを検討できれば、だいたいは見当がつくと思います。

育児は20年近く続く大仕事です。
一人で子育てを頑張り続けることは、障害の有無を問わず難しいことだと私は思っています。

活用できる制度やサービスを活用して、少しでも負担を減らして子育てしていきましょう!

読んでいただきありがとうございました。